Going MERRY!

 さて。
 事の始末は終っていない。ただそれは意志も意味も欠いたままでなお続く。


 しかし
 事の始末が結局未だ済んでる訳ではない事も決して次の問題が来ない事
 など意味しない。その事を示す為にかつて松永氏の問題に口を挟んでいた
 人らが別の問題に集っている様を概観しよう。それは全く馬鹿げた問題だ。


 僕の知る限り経緯はこうだ。seijotcp氏の実名が幾人かの手により同時
 多発的にwebに晒されたのだが、その事を発端として、はてなキーワード
 「実名原理主義」を巡る編集合戦が行われている。解決の目処はまだだ。


 だがここで見るのはその後半部分だけだ。seijotcp氏の実名については
 それを晒す事に何の意味もなく、むしろダサい事だと思うくらいだ。それは
 氏をほとんどダイレクトにさすヒントが既に一般書で公開されていたのだし、
 特定人への学的接触をあれほど書けば相応に絞られても仕方ないからだ。
 つまり氏の実名如きは暴かれるにも値せず、暴く事は全く無意味でダサい。 


 しかしはてなキーワードの問題はそうじゃあない。そもそもの発端に重大な
 事実誤認が含まれているし、その継続が密かな仕方で行われ始めている。


 その事実誤認とは小倉弁護士実名原理主義者ではないどころか、単に
 実名主義者であるとさえ言えない事にある。小倉弁護士は松永氏の実名
 晒しに明確に異を唱えていたし、その説得は十分に効を奏していた。勿論
 氏にある因縁が多少氏の説得をバックアップしたと常識的には差し引きも
 するべきだろうが、事実はそうだ。記録もある。忘れている人もいるのかも
 知れないが、僕は覚えている。そして記憶すべき事はそういう事のはずだ。


 さらに、ここでの言い争いについてはトニオ氏と小倉氏が正しいと僕は思う。
 というのは、ここでの話を見る限りはキーワードの存続条件が満たされては
 いないからだ。その満たされていない条件とは「改変をする意図の説明」だ。
 ekken氏は、すでに明言しているように、このキーワードが悪意ある揶揄の
 意図を意識的にせよそうでないにせよ孕んでいた事までなら認めるだろう。
 問題なのはその次だ。氏の対応は「具体名の削除」で事たれりとしたのだ。


 これでは実名を書かない代わりに「ちょっとだけ明かすことにする」のと大差
 ないものではないか。なんだこのりくつ。悪意ある誤用どころかダイレクトに
 悪意ある用法でキーワード設定されたと言ってさえそう過言でもない単語だ。
 存続を求めるのなら、相応にその「悪意ある用法」への注意と配慮を行った
 上、なお存続が望ましいと説明出来なければなるまい。それが出来てない
 以上、キーワードに込められたちょっとした悪意の尻馬に乗りたがっていると
 見られても仕方がないだろう。そうした尻馬ライダーの放置についてこうした
 エントリを挙げているkyoumoe氏がその辺に突っ込んでいないのは残念だ。
 無論トニオ氏の説明不足もまあ否めないが、存続に足る正当な理由がある
 とも僕は思わない。そもそも特定人を名指しして作られた来歴を十分に承知
 しておきながら単に名前だけ消せば解決すると言うのは人を舐めた対応だ。


 で、最終的にはこの案がベストだろう。土台、本当に一般的な単語であれば
 キーワードにしなくたって誰もが知っているはずだから、その辺は必要ないし
 全然使われない語もやっぱりそんなの必要ない訳で、キーワ−ド化すべき
 単語は結構絞られている。それは探せるものなら探して意味を確認しようと
 色んな人が思う単語だ。辞書を引くよりグーグルよりも簡単に確認できれば
 時々誰かが参照しようと思う単語だ。つまり参照項が安定出来ていないなら
 意味をなす事はない。明らかに論争的な単語も、そう公にはされてなかった
 個人の実名もどっちも安定した内容確認には適していない類のものだろう。
 一定期間に一定数以上改変された語は一旦編集も閲覧も出来なくしといて
 その後改変者双方の言い分を別の場所で十分に吟味するとかすべきだろう。




 ところで
 松永氏の問題にまた変化があった。まずMr_Rancelot氏がはてなIDごと
 消えている。そしてeshek氏のコメントが随所に出されてきている。これらの
 事はすでに半月以上前から知られた事だったが、その辺は別のエントリで。

 
 ◆同日追記:リンクミス修正