「SIGN」

 こんな時にストーリィは展開を急がない ならば 少し待ちきれないでいよう
 思いに仕掛けたワナを全部外して 刻もう どんな意味だって 構わないと

鬼束ちひろ「SIGN」

 さて。
 昨日の夜から今朝にかけて各所に次のような書き込みが見られた。まずは全部引用する。

休戦提案

1.「ことのは」問題については、現時点で全ての参加者がエントリ、コメントともに凍結する。ただし削除についてはこの限りでない。

2.黒崎氏はそのエントリ全てから松永英明氏の本名を削除する。

3.Psycho78氏はそのエントリ全てからBigBang氏の本名を削除する。

4.WIKI・・・じゃなかったWikipediaの編集も全て凍結・・・ただし悪意のある編集がなされた場合現状復帰のための書き換えは是認する。

以上の条件をもって休戦を提案します。

これは叩き台なので双方条件を詰めていってほしいと思います。特にWIKIは・・・じゃなかったWikipediaはどのあたりが双方が是認できる表現になるか私にはわからないもので・・・

いずれにせよ、松永氏の精神状態を鑑み、休戦を提案します

アイス氏のコメント

 この引用はここのブログのコメント欄に寄せられたものだが、すでに上に書いているように
 同一の文章が各所に寄せられている。しかし、その投稿場所がまずは問題になるだろう。
 
 
 というのも、それは
 http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20070220#c1171918695
 2007-02-19
 http://d.hatena.ne.jp/eshek/20070218#c1171918945
 2007-02-19
 と言う四ヶ所に加えて、このブログに投稿されているだけのようだからだ。関係各所を結構
 見て回ったつもりだが、この五つ以外は発見出来ていない。無論これで完璧だと自称する
 つもりはないが重要な事はこの提案の内実に含まれている二つのブログには届けられて
 いないと言う事だ。つまりこの提案に含まれる削除要請が果たして現実的なものになるか
 どうかが何故だか各ブロガーの努力に委ねられた形になっている。いささか気に入らない。

 
 そして
 その内実を検討する。まず一項目だが、考えれば考えるほど条件が曖昧なものに見えて
 仕方がない。「問題」や「参加者」という基本的な要素にさえ、まだ相互了解が見られない
 事こそ現在問題として浮上している事と思えるが、より問題なのは次の部分になるだろう。
 それは「現時点で全ての参加者が」という主格が実際上は「現時点での全ての参加者が」
 と言う具合に限定されざるを得ないからだ。何故なら今後の新参者はこの提案に同意した
 訳じゃあないと言える理屈になるからだ。つまりこの場合警戒すべき相手はインスタントな
 発言者である。不特定名の使用者。単純に言えば捨てハンドルの事だ。この提案はその
 ところを全く警戒していない。しかし事の経緯を見ればその態度は非常に安易だと思える。


 従って
 この提案に同意する者は、最低限各自のブログで新参者の制限を行わなければならない
 と思える。さもなくば、結局またどっかの誰かに状況を乱される懸念が消えないからである。
 具体的にはこの提案への同意を掲げたり新参コメントに逐一提示したりすればいいだろう。
 

 無論
 この提案自体がインスタントな発言ではないかどうかについては重々警戒を要するだろう。


 次に
 問題箇所の削除に関しては致し方のない線のようには思える。実際上で言えば今の場合
 実名を改めて削除する事がダメージの軽減に寄与する訳では全然ないしもっというと当の
 ダメージの大部分は実名の暴露によって与えられたものではないように思えるが、異論を
 挟まずに削除をする事が現実的な調停の始まりとしても機能しうる以上、形式的に過ぎる
 提案はやむをえないところがあるように思う。勿論これは事態を勢力分布図に抽象化した
 際の産物だから、各自が属する勢力分布上の削除対象に自ら作用しなければならない訳
 だが、その作用の結果がどうあれ事態を整理するのには役に立つ提案になると思われる。
 

 そして
 wikipediaに関してはさして異論はない。そもそもその記録が独立した権威という訳では
 ないからだ。それはweb内外の記録との連結によって意味をなす普通の記録だろうから、
 編集とその凍結に関する顛末さえ指示されていればさほど問題にならないように思える。
 

 しかし
 この提案に欠けているのは「凍結解除の条件」だ。それがなければどのような凍結解除も
 正当性の程度に大した変わりがない事になってしまう。つまり怒りに任せた闇雲なものも
 悪意ある策動も暴力的な新参者に対する抗議も何も、凍結解除としては等しい事になって
 しまいかねない。つまり、一旦凍結をした事となしえた事の刻印が残されて受け継がれて
 ゆく見込みがないのである。その凍結を意味ある兆しとして残してゆくために、この時点で
 すでに「正当な解除条件」を定めておく必要があると思える。それが満たされえたのならば
 そこですでに恒常的な問題の解消への積み重ねが出来たと言う事になるだろうからである。
 

 そこでの条件は、実際上単なる空白期間で十分だろう。何故ならその期間そのものには
 さして意味がなかったとしても、当の期間を問題なく過ごしていった各人の振る舞いになら
 確固たる意志と意味があるはずだからだ。その意味をまずは積んでゆくべきだと思われる。

 
 
 従って
 ここでの問題凍結に関しては、まずこれらの問題について同意が得られてからの事となる。