アピアランス

 「だがアンダーソン君も知っての通り、見かけは当てにならない。」
  「マトリックス レボリューションズ」より、ベイン(スミス)


 身の回りにミステリーがある。スポンタ氏のところの事である。まずはリンクを示そう。
秋の珍事。…スポンタの整形手術疑惑。 | アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0) - 楽天ブログ


 注意深く読むまでもない。これは奇異だ。何故なら、この刑事の対応は全くスポンタ氏
への疑いを表してはいないからだ。疑っているのならまずもって姿を現す事なんてしない
だろう。投書があったとか、CDとプリントアウト、と言う細かなその形態とかなんていった
言わなくてもいい事をわざわざ教える意味もない。大体にして氏名手配中の相手じゃあ
ないのかどうかと言う確認を正面切っていちいち行うと言う発想も僕には理解出来ない。
逃げられたりしたらどうするんだろうか。逃げる心配がないとかそもそも逃げる必要性の
ある氏名手配被疑者じゃあないという信用があるのなら確認しに行く意味もその程度だ
と言う事にならなければならない。どちらにしてもわざわざ出向く必要はそんなにはない。
近所の聞き込みとかでも潰せる程度の疑いじゃあなかったのだろうか。特に疑いの内実
として出されている「写真との差異」なんてのは、要するに姿を見さえすれば済むはずの
事である。わざわざ話す必要はない。疑惑があると敢えて知らせる必要などさらにない。
スポンタ氏が被疑者当人じゃあなくたって匿っていたり関係を持っていたりする可能性を
見据えた上で調べるべきなのかどうか判断するもんじゃあないのだろうか。疑っていると
知らせてしまえばその辺の可能性も残らず駄目になってしまうが、どういう事なのだろう。


 勿論
 氏名手配被疑者じゃあないのかと言った疑いがそもそもカムフラージュであるとすれば
話は別だ。しかし、ジャーナリズムについて一家言あるはずのスポンタ氏の眼力を持って
しても、特にそうした偽装が見抜かれている様子はない。というよりも、スポンタ氏自身が
実に奇妙な論理を示している。仔細が詳しいという紹介がなされているブログについては
まるで問題がないと言う考えなのだろうか。記録についてを相応に考えているのならまず
「更新履歴がない」まとめサイトというものを信用していいのかどうか解ると思うのだが。