R30氏のブログからのリンクについて

 またお世辞を真に受ける人がいるとよろしくないので、間違い探しエントリ。
R30氏自身からは指示しにくそうなところを指示し、僕の理解の表現とする。
そうする事で「原文にある」情報量でも見えてくるものが変わるだろうからだ。


 まず


 勘違いしている人が結構いるようだが、この件に関して「文化論」を語って
いるのはR30氏だけじゃあ全然ない。滝本弁護士は日本の文化を誇ってさえ
いる。そこでは、日本は欧米と比べても宗教の扱いを知っているとされている。
これはオウムに破防法を適用しなくて良かったのだという文脈で言われている
ものであり、その意味で言えばR30氏の日本文化観とそれほど違っていると
いう気にはならないものだ。両者に違いがあるとすれば、むしろ宗教性や宗教
者への理解及び体験に関してであろう。それは「日本人ってやっぱり本能的に
拒否しちゃうんでしょうね」という感覚を持っているR30氏と先の滝本氏の
発言とを見比べれば理解できる事ではなかろうか。宗教内の論理とその外との
軋轢についてR30氏は滝本氏よりも緊張感を持って見ているのであり、その
ために法などによる始末の必要性が比較的に低く見積もられるという事だろう。
そして、例えば滝本氏はR30氏の緊張感を余り理解されてないように見える。


 そして

 
 R30氏の日本観についてどう読んでも誤読のしようがない部分を引用する。

僕は特定アジアというよりは、タイという表面的には極めて親日
国で、ものすごい勢いで非難された経験があるので、やっぱりその
辺の感情が、日本人が思いもよらないレベルでアジア人の根っこに
深くあるというのは、すごくよくわかるのですよ、実は。決して
中国人や韓国人が国内政治のために言ってる話だけではないという
ことも僕はものすごくよくわかるのね。

 これを読む限り、内外の緊張感を重視するR30氏のスタンスはそのままだ。
そして、そのため「反省がない」「説明になっていない」と言っているはずだ。


 ただ、編集権がなかった事の主旨を説明していればまた違ったと思う。