宗教と無縁なカルトはありうるか

 カルト、オカルト、そしてデカルト - 売文日誌

 予防的に書くので半分くらいは洒落にする。下のエントリにも引用してある
「オウムは破壊的カルトだけど、同時に宗教ですから、全然不思議じゃない。」
という発言の問題だが、例えばジョルノ・ジョバァーナの場合を考えて欲しい。
「ジョルノはDIO様の息子だけど、同時にジョジョですから、全然不思議な
事じゃあない。」と言う発言が(ないけど)あった場合、これは確かにDIO
様の息子と言う事とジョジョであると言う事に全然関連がない場合になるので
まるでおかしくない。冗談ならヴェネツィアについてから付き合おうって言う
くらいにちっともおかしくない。しかし、次のような発言になると違ってくる。
徐倫ジョースターの血統だけど、同時に星型の痣を持っているから、全然
不思議じゃあない」と言うような場合だ。ウェストウッド看守に勝利した時の
あの星型のサインの話だ。しかしこれはおかしな発言である。ジョースター
誰でも星型の痣を持っているからだ。例外はジョセフの養子になった静ちゃん
(四部の「透明の赤ちゃん」)だけだ。彼女は「生まれついてのジョースター
じゃあない。その点で言えばDIO様と同じだ。そしてDIO様に星型の痣が
出来る顛末を見れば解るように、その「本質を有していない」ものには星型の
痣はなくて当然なのである。彼がそれを得たのは「ジョースターをわがものに
する」事によってである。「ジョースターになる」事と「星型の痣を得る」と
言う事はひとつの同じ事態なのであって、それを「ジョースターだけど同時に
星型の痣を持っている」なんていう言い方は出来ないのである。そういう次第。