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http://d.hatena.ne.jp/travieso/20060305/p1#c


 無感情に書いた方が解り良いのかと思うので淡々と
指摘。一つ目。ventさんによる発言を引用する仕方が
妙。四日最後のエントリの書きだしは「やはり触れて
おこう」というニュアンスで、一度スルーしようかと
考えた跡だと受け取れる。二つ目。比較対象は虐殺の
背景としての民族間憎悪。とりわけその憎悪の程度。
三つ目。比較目的は憎悪がまだここにあるのかどうか
確認する事を通じ今後ありうる民族間憎悪の爆発への
予防。過去ヘの視線というよりはその逆では。日本人
としてその視線を持つ意味については町山氏も認める
はず。震災時に朝鮮人虐殺を止めようとした人にだけ
言及したと書いている辺りからそう考えられる。四つ
目。アウシュビッツという言い方は虐殺の代名詞で、
それを本気で信じるというよりは「動き出してからの
行動では止められない」という諦念では。「可能なら
憎悪が蓄積する前にそれを取り除きたい」という方が
主眼のはず。五つ目。上に書いたように町山氏自身も
認めるはずの発言もあり、両者を二者択一と見るのは
行き過ぎ。差異が矛盾へと直結する訳ではない。もし
そう見るならそれこそ憎悪に対する対策など無駄だ。

 だがそうではない。差異はただ差異であるだけだ。
とりあえずこの辺りまで。