JOJO A-GOGO

JOJO A-GOGO
JOJO A-GOGO
posted with amazlet on 06.03.19
荒木 飛呂彦
集英社 (2000/02)
売り上げランキング: 9,442



 「JOJOーA−GO!GO!」。荒木飛呂彦先生の
ライフワークといって過言ではない「ジョジョの奇妙な
冒険」第一部から第五部までを収めたマニア必携のモノ。


 モノ、というのは「画集」「STAND」「エッセイ」
という三部構成になっているからである。画集の部には
ジャンプ本誌を遥かに上回るサイズで迫り来るイラスト
たちがある。しかもそれはただイラストがあるってだけ
じゃあない。箱カバーにある「回転」の遊び心を始めと
した遊び心がふんだんに織り込まれている。それは先生
曰く「1+1=3でもいいじゃん」というイタリア魂に
まさに!相応しい!モノであるッ!その事は画集にある
「踊るジョルノ」如実に示されている。そして遊び心
だけではないッ!ジョジョ全編に渡って展開されている
「悪」の問題をきちんと押さえてあるイラストも必見ッ!


 「STAND」編では三部から五部に登場した全ての
スタンドについてのデータが網羅されている。だがその
中でも見るべきところは荒木先生による「STAND」
ランキング!「あったらいいな」と思わせるスタンドの
ランキングはファンなら誰でも一度くらいは考えた事が
あるはずだが、果たして荒木先生のランク付はどうかッ!



 しかしこれら二冊よりもなお重要なのが「エッセイ」!
ここには荒木先生の「世界」が開かれている。そこでは
「宇宙人」についての飛呂彦先生の考え方や先生自身の
スタンド能力」や、あるいは先生の直面したスタンド
パワーについてなど、全く興味深い話が満載されている。
その中でも必見なのは「動物園」の話。サルに餌をやる
って話なのだが、そのイラストがあの荒木節で描かれる
のだ。餌のナッツを投げる時の擬音が「ゴッ!」なのは
序の口。それを受けとる猿が金網を叩いて「バシ!バシ!
ブァシ!」と何だか知らないがもの凄い動きをしてくる!
 その他にも「納骨堂」「催涙ガスなどなど、奇妙さ
満点の話題十分!「体験はいい作品を生む」を地でゆく
エッセイだけでこの値段に相応しいッ!「愛=理解」ッ!