フウイヌム国渡航記

ガリヴァ旅行記挿絵



    ガリヴァ旅行記


「こっちは馬だから、
 何を言われても堪えない」
ディープインパクト放談 - AnotherB

 BigBang氏のエントリ。これがなかなか面白いのは、書き手が結局この馬だからだ。
というのも、このエントリに見られる各所の破綻をその一転が引き受ける事になる
からである。所詮馬の言う事だから、という軽蔑の感覚がそれをおかしみに変える。


 では
 各所の破綻を見てゆこう。まずは結局騎手のミスだといっていながら自分が何か
言われるかのような台詞を吐いている点。次に会話は成立しているくせに馬だから
何を言われても堪えないとか言っている点。そして匿名掲示板には書いていないと
キッパリ言った後に唐突にディープインパクトのしている事は印象操作だと認めて
いる。書いたのか書いてないのかどっちだ。はたまた走るのが仕事の癖に競馬場の
勝手だとか芝なんて知るかと言ってみたり。何やら始終無責任極まりない馬である。


 そして
 こんなインタビュー然とした記事を書いたのが、すでに述べた通りこの馬なのだ。
管理人、と言う表記からはそう読まなければならない。この馬が何を狙ってこんな
事を仕組んだのかは不明だが、さながらヤフーどもを侮るフウイヌムのようである。
そうでなければ自分に聞き手が付くようなインタビューを自分の管理する場所には
みっともなくてとても書けないだろう。他所から自分に聞き手が寄越されたのなら
解る。あるいは自分の意見を自分の管理下の場所に書くのなら解る。だがそれらの
どちらでもなく、さながら読者さえ自分に対しては単なる聞き手の位置にあるかの
ように、この馬は自分の管理下の者に対して書いているのだ。そうでなければ単に
自分の意見だけを書けばよく、そこに書き手から一歩下がった聞き手の位置なんて
ものを差し込む必要はない。ここもやはりヤフーに対するフウイヌム然としている。


 しかし
 といったような事をしながら、結局何が書けているのかと言えば、すでに書いた
ような破綻した事でしかない訳だ。だから、そこへの軽蔑の感覚はおかしみになる。