BeLIEve

 さて。

 松永氏がこのブログに残したコメントへと返答してから一週間が過ぎたが、特に
再返答を寄越してくれはしないようだ。勿論重要な事は理解に値するものが記録
されたという事実の方であり、その記録が理解しうる状態を維持してくれるという
事実の方ではある。そのために、さしあたりの現状自体はどうでもいい事である。


 しかし
 例えばここに見せられているご冗談のような危険さからして、もう少しだけ松永
氏に対して書いておく事はおよそ有意義であろう。勿論その冗談のような危険さ
というものは記録の持つ利点をその頻繁な更新が台無しにすると言った事である。
それは極少人数で一つの椅子を取り合う椅子取りゲームに似て、椅子を奪い合う
負荷に椅子そのものがどこまで耐えられるのかと言う辺りもミソではあるのだろう。


 で。
 肝心の松永氏からの再返答がないので、その周辺からの話に少し答えておこう。
話は単純である。例の同一人物説の事後処理に関して僕が松永氏に疑問を示した
ところ、どうも当事者のpsycho78氏には不満があったらしいと言う事についてだ。

 

【ダメージがダメージが】と売文氏は訴えられておるわけですけども、
そのダメージというのは僕からBigBang氏に与えられたものである。
 http://d.hatena.ne.jp/psycho78/20060917/p2

 以下当のダメージに関する一方的な言い分が述べられているが、そんなものは
僕の書いたものに何の関係もない。僕が問題にしたのは「ダメージをどう扱うか」
という事であって、そのダメージと同一人物説の真相との関係である。つまりは
BigBang氏がダメージを受けつつそれを利用し同一人物説の解消を目指したか
どうかという事であり、また、psycho78氏がダメージを与えつつもそれを利用し
同一人物説の解消を目指したのかどうかという問題だ。そして最後に、松永氏は
それを踏まえた上で判断を下したのか、あるいはそれを知る事もなく憶測で誰か
何かを非難してしまったのかという事だ。psycho78氏の与えたダメージ自体は
単なる前提に過ぎない。それに対して誰がどう振る舞い、それ以上にダメージを
無意味につくるような真似を回避しようとしたのかどうか、という事が問題だろう。


 と言うのは
 その事を見極める事が松永氏本人の自由を守る事に繋がるだろうからである。

 
 そして
 それを守らなければならない理由は、諸個人の独立とされるものが現実的には
単なる哲学上のご冗談でしかないからである。個々人は断絶してある「べき」だ
とは言われているものの、それ自体が個人への操作がありうる事を含意している。
さらに勿論、いくつもの意味で操作を求める人がいる事はまず疑いえないだろう。
それはまず操作を仕掛ける人であり、また操作に陥りたがる人がいる現実である。
だがだからこそその単独性を回復する事は何にもまして高貴な事だと思われるし、
その単独性について少なくとも記録に残す事に関してさしあたり躊躇う訳もない。