ムーディー・ブルースの逆襲

 トリルコメントに関していくつか - AnotherB


 ここでBigBang氏の裏取りに関して誤解よけの発言がなされている。だが、ここで
書かれている事は基本的に脱力させるものだ。まずトリル氏の読み方がそうさせる。

これが、「泉ぁぃ」のみならずumeさんも含めて「本質的な嘘」をついて
いる「証拠」がある、という意味ならば、それをもって再びumeさんの
「オウム疑惑」が新しい職場でも強く再発する可能性が出てきます
 2006-07-24 - 売文日誌

 BigBang氏が書いたものの論旨は「調べていない事はない」と言うだけの事である。
そして勿論それはそれなりには事実だろうが、それがどの程度オウム疑惑を裏打ち
するのかどうかはまだ明らかではない。当然である。まだその裏取りの内容が表明
されていないからだ。事実はまだその程度だ。事実の積み重ねを重視すべきである。


 なお
 同種の勘繰りとしてはねむ氏によるこのコメントも事実を随分逸脱していただろう。


 次に

(1)の内容は結局はっきりしないが、私の「過去の行為」のほとんど
(umeさんの失職の件、松永さんが企画書に関与した件)を指すと思われる

 これは通りすがり氏とのやりとりについてのBigBang氏のコメントだが、この
コメントも脱力させる。通りすがり氏の指示している箇所を以下に引用しておく。

さて、松永さんを「ベスト」だと選択するプロセスに
おいては、泉さんが企画書を書いていないとしてですが、

1)企画書を書いた人物として、泉さん側で該当する人は他にいるのか
2)松永さんが企画に意見を出したところまでは泉さんの証言が取れて
 いるが、「その根拠」は「それ以上」の確証として足るものであるか

 の二つです。

 (後略) 
 投稿 通りすがり | 2006/07/22 20:30:36

 この通りすがり氏のコメントの肝は「報道機関企画に松永氏の手が入っている
のではないか」とする疑問の精査を求めた点になろう。そしてその一点目として
「現状名前の挙がっている人以外に企画書を書いた候補はありえないか」という
点が問題になっている。この点を指示して、通りすがり氏は次のように書く訳だ。

>1)を満たすには、その陣容を調べるという行為が事前に伴っていないと
おかしいのですが、そこはいかがですか。このようなことを、「裏もとらず」
に、松永さんが企画書を書いたとまで、ネット上で放言することはありえない
ので、当然されていると思いますが、念のためのその有無を確認しておきます。
有無だけなら簡単に答えられるはずであり、前回は回答を頂いていないので、
今回は頂けるものと思っております。

 従って、ここに対する返答は「泉氏の陣容」なるものを調べていたのかどうかに
関するものになるはずなのだが、BigBang氏の返答はそこから妙にずれている。

私は、書いている通り、「彼らから聞いていない世界で調べたもの
あるいは事実があるかという質問」に対してのみ諾としている。

 また、他に「「陣容に関して決定的な証拠を持っている」という意味ではない」
という発言も見える。これはそもそもの疑問を取り違えた結果ではあるのだろう。



 そして
 最も脱力させられるのは「問いかける」際の問題に関する無自覚になるだろう。
指示しているBigBang氏のエントリには数度「断言していない」とする旨の発言
が見られるが、それは実際重要ではない。重要な点は問いかける根拠の方だ。


 例えば
 雑に言えば警察は「容疑」を固める機関であり、その容疑者の罪状を確定する
権限はない。それは裁判所の仕事だ。警察は「疑う」がその罪を断定的に決定
する権限はない。しかし勿論警察が相応の根拠なしに疑いを吹っかけていい事
にはならない。警察は容疑を「固める」機関である。疑う理由を精査、より確かな
ものにするのである。その「疑いの合理性」が問われている。松永氏が書いたと
「疑う」に足る根拠を十分に示さないままに公言してしまえば「放言」になるだろう。