人助けについて

 どこかのブックマークコメントで「自分を救えない者に他人を救えるはずが
ない」と言うような発言を見た。どこだったか忘れたが、全く至言だと思える。
似たような話では、何かドラマで見たが溺れた人が暴れるからライフセイバー
自身も溺れさせられたりするから予め注意しなければならないと言う話もある。
もうひとひねりすると、カイワレの安全性を「示す」ために大臣はそれを自分
自身食べて見る事で「不安や不信を自分の身に引き受ける」事が要ったと思い
出す。それは溺れている人と同じ境遇に身をおいてなお耐えうると示す事だ。
何か疑われていたりするものの疑いを晴らそうとしたり晴れるのはもうすぐだ
とか言ったりすると言う「人助け」は、ようするにこれと同じ図式上にあると
いう気がする。そこで自分も不信を「引き受ける」心積もりがないと、結局は
両方とも溺れてしまうと言う事になりかねない。そして勿論溺れる人を責めて
みてもどうしようもない。そもそもどうしようもないから溺れていたのだから。


 そして


 自分が相手を助けうるのか、助ける過程で吹っかけられて仕方のない負担を
負いうるのかどうかという点を甘くみてしまうと、結局助けるフリして裏切る
という事になりかねない。それは相手のプライドを酷く傷つけ踏みつけにする。


 だから


 取りあえず落ち着て出来る事を確認すべきだ。「信じうる」程度についても。


 ていうか

 
 出来そうな気がしないならむしろ放っとく方が足の引っ張り合いにならない。
少なくとも被害者を増やす問題に拡大にはならない。まずは自分を守る事から。