探知不能(亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その②)

こいつの精神こそ暗黒空間だッ!  こいつの
心の中がバリバリ裂けるドス黒いクレバスだッ!

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 さて。
 状況は少しばかり静かにはなったというべきだろうか。しかしながら依然予断は
 許されない状況だというべきだろう。何故と言ってアイス氏の提案から二週間の
 時が過ぎようとしていると言うのに未だにそれに応じた事の次第の約束が全然
 出来上がってきてないからである。無論、これはアイス氏に対しての事を言って
 いる訳ではない。そうではなくこの問題の社会性に応じた振る舞いが要るのだ。
 それが宣言され約束されなければならない。何故ならすでにこの問題が公然と
 流布され広がり記録されてもいるからだ。その始末に際しては約束があるべき
 だろう。公然と問題にされた事柄にはそれなりの終わらせ方があるはずである。


 それがなされない場合、少なくとも、公然とした問題に関わった人間からはある
 程度の信用が失われる事にもなるのだろうがそれはそれでその選択の結果に
 なるのだろう。少なくとも今この場所でその公然性と選択可能性とを伝える努力
 ならしてみせている。それをどうするかは、まずそいつの自由に委ねられている。


 悪びれた冗談独り言の捨て台詞もこの公然性を内心の領分に囲い込む事に
 成功していないだろう。いまさら問題の全てを私的な領分に引き戻し回収する
 ような事が許されるとは思われない。それなら最初からそうすべきだったからだ。


 無論
 そうされてこなかったと言う事が問題なのではない。問題はこれからの先の事だ。
 これからの先をどうするのかどうすべきだと思うのか、その先が今はまだ解らない。